抜群の眺望が自慢の1棟貸しの別荘。この景⾊を一⼈占めできるのは、村内ではこの別荘以外にはありません。オーナーがのこだわりが随所に行き届いた空間はベッドリネンから調度品まで選び抜かれたものばかり。⼼から寛げる安らぎの場を提供しています。
施設概要
施設名 | マチットフィーカ(MatittoFika) |
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住所 | 〒869-2704 熊本県阿蘇郡産山村田尻771-111 |
TEL | 090-2857-9722 |
Webサイト | http://fikadeco.com |
営業時間 | --- |
定休日 | 無 |
駐車場 | 有 |
料金 | 通常料金 1名利用 10,000円 2名利用13,000円 特別料金(週末および休日前) 1名利用 10,000円 2名利用15,000円 (子供、犬は別料金) ※3名以上の利用料金に関しては上記ホームページにてご確認下さい。 |
地図
北欧テースト漂うコテージ
九州で「もうちょっと」の意味で使う方言「まちっと」と、スウェーデンでコーヒーとお菓子を楽しみながら休憩する習慣「フィーカ」を組み合わせた名前のレンタルコテージである。
その名前に違わず、そこかしこに北欧のテーストが漂うのは、オーナーの小川宏明さん(52)のセンスである。
「全部自分でデザインし、建てたのです」と言うだけあり、細かな部分にこだわりを感じる。
コテージは定員5人、シングルベッド2台で、3人目以上はエキストラベッドで対応。バストイレが独立。床面積は54平方メートル(デッキを含まず)。冷蔵庫、エアコン、洗濯機、電子レンジ、炊飯器など調度類は充実しているが、静かな環境を楽しんでもらいたいため、テレビは置いていない。
コテージの周囲は広大な緑に包まれている。デッキの前にある小高い丘に、ポツンと純白のテーブルと椅子が置かれているのが、なんとも粋だ。1棟だけの貸別荘はもったいなくも感じるが、「増やせば良さがなくなりますから…」と限定1棟にこだわる。
別荘オーナー以外の顔も…
東京都出身の小川さんは大学卒業後、自動車販売業界に入った。「当時はまだバブル時代の余波があり、派手な世界でした。売り上げを追いかけるのが嫌になり、モノづくりにあこがれて一時は家具職人になろうとしたんです…」
しかし、30歳を過ぎて、その世界に入るのは難しいということになり、舞台設営の仕事を見つけ、そこで修業しながら、建築やデザインのノウハウを身に着けていったという。
その小川さんが産山に来たのはなぜか。
「30代半ばのころ、国際線の客室乗務員をやっていた妻(聡子さん)が、管理職にならないか、と打診されたのです。互いに40歳を前に今一度リセットしよう、ということになり、2006年からこの地で別荘をやることになりました」
夫婦でマチットフィーカの経営を軌道に乗せたが、聡子さんはその後、別の職を得て今は福岡に住む。
産山に暮らし続ける小川さんは、「私は一人で何でもできてしまうほうなんで、ここで仙人のような生活をしています」と、その別居生活を笑ってみせる。
今は、マチットフィーカの運営と並行し、村の社会福祉協議会の臨時職員として、村内の高齢者の買い物や家事支援の仕事もこなす。
「私自身は食える範囲の生活ができればいいんです。人と接することで心が通い合い、お年寄りとは昔のいろいろな話も聞け、わがままを言ってもらえる。それがうれしい。人口が1400人もいない小さな村ですが、だからこそきめ細かい社会福祉もできる、と感じます」
マチットフィーカでの滞在は、自然環境に癒されるのとはまた別の出合いもありそうだ。
※年齢などは取材時のものです