
このツアーでは、第7回辻静雄食文化賞をはじめ、数々の受賞歴を持つあか牛育ての名人、井 信行(い のぶゆき)さんと共に、あか牛の魅力を存分に味わう特別な時間をご提供いたします。
信行さんは、地産地消や循環型農業、そして希少種である「あか毛和牛」への深い愛情を持ち、独自の理念のもと、日々あか牛を育てています。あか毛和牛協会の最高ランク「三つ星」を生み出す日本で唯一の畜産農家でもあります。


牛舎の後ろに広がるのは、雄大な阿蘇の丘陵と草原。
ここで、あか牛たちは自由に歩き回り、九重山系の清らかな湧き水を飲み、たっぷりと草を食みながら、ストレスなくのびのびと育てられています。
信行さんの名前を冠にしたオリジナルブランド「信行牛」は、牧草を主食としながら、地元産にこだわった独自の自家製飼料を与えて育てられています。熊本県産の麦、大豆、おからなど、厳選された食材を組み合わせた自家製飼料は、あか牛の旨味をさらに引き出し、その肉は東京や京都の有名レストランでも提供されるほどの逸品です。


井信行さんの畜産業モデルは、放牧、採草、野焼き、飼料などの適切な管理によって、阿蘇の草原景観の維持、水源涵養に貢献し、輸入飼料に頼らない和牛飼育の未来を示すものとして高く評価され、2016年に第7回辻静雄食文化賞を受賞しました。
また、繁殖と肥育の一貫経営で、草原の草を中心とする国産飼料100%の肥育モデルを確立し、あか牛の地位向上に大きく貢献したとして、2024年には熊日賞を受賞されています。



今では、息子さんの雅信さんに経営を移譲されていますが、信行さんの案内のもと、牛に与える水を引いている池山水源、牛舎、草地を回りながら、信行さんの赤牛に対する想いを語っていただきます。